絹本著色伝通院画像【県指定有形文化財(絵画)】
- よみ
- けんぽんちゃくしょくでんづういんがぞう
- 所在地
- 天王町
- 所有者
- 楞厳寺
- 指定年月日
- 昭和30年6月6日
於大(伝通院)は徳川家康の生母であり、水野忠政の娘です。天文10年(1541)岡崎城主松平広忠に嫁ぎ、同11年に竹千代(のちの徳川家康)を生みました。
肖像画としては室町最末期の趣をとどめ、着衣や文様調度いずれも桃山以前の風俗を示しています。白い頭巾を被り小袖を着用し、右手に数珠を握って繧繝縁の上畳に座す比丘尼像です。
寺伝によると、文禄3年(1594)に楞厳寺に納入したといわれます。また寛文12年(1672)岡崎藩主水野忠膳がこの画像を借り模写したといわれ、極めて重要かつ確実な遺像というべきもので、絵画的にも歴史的にも貴重なものです。
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