村上文庫
村上文庫は土井氏時代(1747-1871)の刈谷藩医、村上忠順(むらかみただまさ)(1812-1884)氏を中心に、村上家で購入、あるいは筆写し、碧海郡堤村(現在の豊田市高岡町)にある村上忠浄(むらかみただきよ)氏の文庫、千巻舎(ちまきのや)で所蔵されていたもので、冊数は約2万5千冊あります。
大正3(1914)年9月に刈谷町の宍戸俊治(ししどしゅんじ)(医師・町議会議員)、藤井清七(ふじいせいしち)(町議会議員)の両氏により、数千円を投じて購入された村上忠順氏の蔵書群と、新たに建築した図書閲覧室と書庫を合わせて、当時の刈谷町へ寄贈されました。
近世文芸史家あるいは書誌学者として著名な刈谷町出身の森銑三(もりせんぞう)氏が、分類、整理したこの文庫を中心に、刈谷町立刈谷図書館として同4年11月に創立され、同6年7月に開館したのが、現在の刈谷市中央図書館のはじまりです。
なお、村上文庫の資料は、昭和33(1958)年、刈谷市指定有形文化財「典籍 村上文庫」として指定されています。
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