水野勝成 ゆかりの品
尉頭形兜(じょうとうなりかぶと)と棟札(むなふだ)
刈谷市内には水野勝成と関ケ原の戦いに関連する文化財が二つ残されています。
一つは野田八幡宮が所有する尉頭形兜で、勝成が奉納したと伝わっています。これは老兵を模した尉頭形とよばれる当世兜で、鉄5枚をつぎ合わせた頭形(ずなり)鉢の上に、前額部を広くとって頭部全体に馬の糟毛(かすげ)を植えてオールバックに整えたものを張っています。後頭部に革紐が残っていることから本来は髪を後ろで束ねていたと思われます。鉄の打ち出しの耳と大きなしわを幾重にも重ねた額部は肉色の漆が塗られその異様さを大きく表現しています。ひげをたくわえた面頬(めんぼお)が附属されています。現在は、対となる鉄錆地塗紺糸縅塗込仏胴具足(てつさびじぬりこんいとおどしぬりこめほとけどうぐそく)とともに、市指定文化財として、刈谷市歴史博物館に寄託されています。
もう一つは同じく野田八幡宮が所有する棟札です。慶長5年9月に勝成が野田八幡宮に対して修造したことを示すものです。これは現在、野田史料館に展示されています。
獅子頭(ししがしら)
市原稲荷神社には慶長年間に水野勝成が奉納したと伝わる獅子頭があり、神社の祭礼で使われていました。現在は刈谷市に寄贈され、歴史博物館で保管されています。
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