鉄錆地塗紺糸縅塗込仏胴具足・尉頭形兜(伝水野勝成奉納)【市指定有形文化財(工芸品)】
- よみ
- てつさびじぬりこんいとおどしぬりこめほとけどうぐそく・じょうとうなりかぶと(でんみずのかつなりほうのう)
- 所在地
- 逢妻町 刈谷市歴史博物館
- 所有者
- 野田八幡宮
- 指定年月日
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昭和59年8月7日
平成31年3月20日追加指定
慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いの後、水野勝成が戦勝の御礼として野田八幡宮に奉納したものと伝えられます。
兜は尉頭形兜で、鉄5枚を繋ぎ合わせた頭形鉢の上に、前額部を広くとって頭部全体を馬の糟毛を植えて後頭部で結わえています。鉄打ち出しの耳と大きなしわを幾重にも重ねた額部は肉色の漆が塗られ、その異様さを大きく表現するなど百戦錬磨の老兵を模しています。ひげをたくわえた面頬が付属します。
兜と別に保管されていた具足は、専門家による調査により、兜と鎧に使用されている金具の一致や放射性炭素年代測定結果の近似、様式の古さや縅糸の染め・色・織りや漆塗に高い共通性が認められることが確認されたことから、あらためて両者は一対のものと判断でき、その重要さから鎧及び附属品が追加指定されました。附属品には籠手(右手のみ)、脛当、立物などがあります。
現在は刈谷市歴史博物館に寄託され、保管されています。
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