ブックスタート
すべての赤ちゃんのまわりで楽しくあたたかいひとときが持たれることを願い、一人ひとりの赤ちゃんに絵本を開く楽しい体験といっしょに、絵本を手渡す活動です。
1992年に英国で始まり、日本では2000年に紹介され、同年11月の試験実施を経て、2001年に世界で2番目にブックスタートが開始されています。
活動の目的は早期教育ではなく、絵本を通じて赤ちゃんとおとながゆったりとしたふれあいの時間をもつことを応援しています。
刈谷市では
特定非営利活動法人ブックスタートが選定した「赤ちゃん絵本30冊」から3冊を選定し、保健センターで実施する4か月児健康診査時に、選定された本3冊の中からお好きな1冊と絵本情報誌を配布しています。
刈谷市のブックスタート事業については以下のページをご覧ください。
選定された本3冊
- じゃあじゃあびりびり
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- 著者:まついのりこ/作・絵
- 出版社:偕成社
- 内容:赤ちゃんに身近なものを、わかりやすい絵とリズミカルなことばで表現した、音から物を認識する絵本。赤ちゃんの耳が大好きな擬音語がたくさん登場する絵本です。
- がたんごとんがたんごとん
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- 著者:安西水丸/作
- 出版社:福音館書店
- 内容:がたんごとんがたんごとんと、まっ黒な汽車がむかう駅に待っているのは哺乳瓶。「のせてくださーい」と乗り込みます。
次の駅ではコップとスプーンが…。くりかえしのリズムが楽しい絵本です。
- ぎゅうぎゅうぎゅう
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- 著者:おーなり由子/文 はたこうしろう/絵
- 出版社:講談社
- 内容:おかあさんとの「ぎゅう」や、おふとんへの「ぎゅう」など、あかちゃんの身近なものとの「ぎゅう」の楽しさを描く、親と子どものスキンシップの楽しさが満載の絵本です。
図書館では
おはなしひろば
中央図書館では、赤ちゃん向けのおはなし会「おはなしひろば」を、第2または第3木曜日に開催しています。
おはなしひろばは赤ちゃんと保護者が一緒に楽しめる、入園前の幼児のためのおはなし会です。
赤ちゃん絵本の読み聞かせやエプロンシアター・パネルシアター、手遊びやおりがみ遊びなど楽しんでいただけます。
毎月の日程は、行事案内または市民だより1日号をご覧ください。
ブックスタートコーナー
図書館にはブックスタートコーナーがあり、刈谷市で選定した3冊以外のブックスタート絵本や乳幼児絵本を貸出することができます。
【これまで選定されたブックスタート赤ちゃん絵本について】
ブックスタート赤ちゃん絵本(30タイトル)は3年ごとに更新されます。本年度のブックスタート赤ちゃん絵本のほかにも、過去に選定された赤ちゃんにおすすめの絵本がたくさんあります。刈谷市中央図書館では、過去に選定されたブックスタートの本も所蔵していますので、ぜひご利用ください。
おはなしコーナー
おはなしひろばなど、おはなし会を行うおはなしコーナーです。
空いている場合は、乳幼児と保護者で絵本を楽しむことができるスペースとして解放しています。
使用される場合は、カウンターまでお声かけください。電気をつけさせていただきます。
利用の際は土足厳禁、中で騒ぐと声が響きますので静かに使うご協力をお願いします。
その他
- 授乳スペース提供やおむつ交換(児童書架内の授乳室)、館内で利用できるベビーカー(中央図書館1台)もあります。カウンターの職員にお声かけください。
- 貸出用の袋の用意はありませんので、トートバック等をお持ちになると便利です。
- 赤ちゃんの貸出券も作ることができます、詳細は利用案内をご覧ください。
- 役に立つ育児・離乳食の本、雑誌もあります。
ぜひ、赤ちゃんと一緒にご来館ください。
赤ちゃんの絵本の楽しみ方
「0歳の赤ちゃん」といっても発達段階には大きな違いがあります。
それぞれの月齢の赤ちゃんと絵本を開くとどのような時間が過ごせるのでしょうか。
0から3か月児
絵本を開くと、絵を見つめたり、リズムのある言葉に耳を傾けたり、読み手の口元や目をじっと見つめたりしています。最初は分かりにくいかもしれませんが、この時期の赤ちゃんなりの反応に気づき、ひとつひとつ語りかけながらそれに応える楽しさがあります。
4から6か月児
赤ちゃんは「大人には分からない」おしゃべりを盛んに始めます。絵本を読んでもニコニコしながら「アーウー」と声を出して笑うようになります。そんなときは読み手からも赤ちゃんの反応にあわせて「そうね、楽しいね」などと語りかけると赤ちゃんもとても喜びます。またこのころから、見たり聞いたりしただけで意味を思い出す「意味記憶」ができるようになります。いないいないばああそびを喜ぶことも多いようです。
7から9か月児
絵本に興味を持つようになり、つかんでなめたり、落としてみたり、ページをめくったりします。絵本を読みながら、「バイバイ。みんないなくなっちゃったね」などと声をかけてみると、「バイバイ」と手を振るようになるのもこの時期です。また、知っている人と知らない人の区別がつくようになると「人見知り」をする赤ちゃんもいます。
10から12か月児
絵本を開くと、描かれているものが理解できて指差しをするようになります。赤ちゃんは次第に一緒にいる大人も自分と同じものを見ていることに気づき、指差したものを見ながら大人の顔もうかがうようになります。こうして1対1の関係から、対象物を介して視線や意識を共有する「三角関係」を築きます。読み手が「ワンワンがいるね。」と声をかけると、「アー」「ウー」と、「ワンワンだね」と赤ちゃんなりの言葉でおしゃべりをします。赤ちゃんの気持ちを汲み取りながら、ページをめくっていくことで楽しさも広がります。
「ブックスタートハンドブック 実施編」より抜粋
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