平成4年度の展覧会(1992年4月から1993年3月)

ページID1001258  更新日 2023年2月16日

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胎生のぬくもり・悠久なる風の中で 松本光司展

会期:平成4年5月1日から5月17日

チラシ:胎生のぬくもり・悠久なる風の中で 松本光司展

温かみのある豊かな造形世界を展開する彫刻家・松本光司の初の大規模展。松本光司は、1929(昭和4)年東京に生まれ、1955(昭和30)年東京芸術大学彫刻科を卒業、個展や自由美術展を中心に精力的な活動を開始します。1969(昭和44)年に愛知教育大学教官に就任、その傍ら、シンポジウムやビエンナーレ展など多くの公募展にも出品を重ねてきました。

初期は古代の生物や建築を思わせる量感あるテラコッタを制作。そして球体を構成させた「海月シリーズ」、1972(昭和47)年の渡欧を機に野外劇の舞台を連想させる箱型のテラコッタ、1970年代にはどっしりとした存在感あふれる木彫作品を、近年は時空を超える「風の車シリーズ」を制作しました。

この展覧会では、初期テラコッタをはじめ、鋳物、木彫やデッサン、野外彫刻作品の写真を含む約100点を展示し、人間愛をひたむきに追求する松本の芸術世界を紹介しました。

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第10回 衣浦東部美術展

会期:平成4年6月10日から6月21日

衣浦東部地域(碧南市・安城市・知立市・高浜市・刈谷市)で活躍する100人の作家たちによる日本画、洋画、書、写真、彫刻、工芸作品、100点を紹介します。

この展覧会は、当美術館が開館した昭和58年6月に、開館記念展として開催しました「郷土作家百人展」を受け継ぐものです。平成59年度より現在の「衣浦東部美術展」と名称を改めて、平成20年度の第25回展まで開催しました。

第9回 愛知教育大学美術教室・総合造形コース教官展(愛知教育大学 美術教育講座 教官展)

会期:平成4年6月24日から7月5日

刈谷市内にある愛知教育大学の美術教室・総合造形コース(美術教育講座)の教官有志による絵画、彫刻、工芸など多彩な作品を紹介しました。
昭和59年度から平成16年度の第20回展まで毎年開催しました。

彩りに舞う 市川晃展 祭の素描・デッサンを中心として

会期:平成4年7月21日~8月2日

チラシ:彩りに舞う 市川晃展 祭の素描・デッサンを中心として

1987(昭和62)年3月、春陽会会員 市川晃氏より美術館に寄託された作品のうち「祭」に焦点をあて展示しました。

開館10周年記念 加藤唐九郎展

会期:平成4年8月12日から9月6日

チラシ:開館10周年記念 加藤唐九郎展

加藤唐九郎は、桃山陶器への回帰から出発し、独自の新たな美を生み出した陶芸界を代表する作家のひとりです。

この展覧会では、「志野」「黄瀬戸」「唐津」「織部」「瀬戸黒」など初期から晩年に至る名陶36点により、土と炎の唐九郎芸術を紹介しました。

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第7回 風景の会絵画展 「三河を描く」

会期:平成4年8月19日から8月30日

チラシ:第7回 風景の会絵画展 「三河を描く」

1986(昭和61)年に東海地方の作家が所属団体や会派を超えて「風景の会」を結成しました。
各回それぞれテーマを設けて開催し、平成7年度は第10回記念展として、「平成の富嶽百景」と題し現代の富士100景を展覧しました。当館では、昭和62年度の第2回展から平成7年度の第10回展まで開催しました。

開館10周年記念 うつろいゆく四季折々の精彩 後藤純男展

会期:平成4年9月23日から10月18日

チラシ:開館10周年記念 うつろいゆく四季折々の精彩 後藤純男展

現代日本画壇を代表する後藤純男は、1930(昭和5)年に千葉県関宿町の真言宗仏門に生まれ、1946(昭和21)年に山本丘人に、後に田中青坪に師事し、1952(昭和27)年に日本美術院展で初入選し、以後同展を中心に活躍しました。

この展覧会では、初期の作品から、静寂感と荘厳さに満ちた大和路・日本の四季折々の風景や中国の歴史に取材した作品や、素描を含めた約50点を展示し、後藤芸術の精華を紹介しました。

絵っせい'92展

会期平成4年11月11日から11月29日

チラシ:絵っせい'92展

新しい日本人の創造世界を求めて、平松礼二、平岩洋彦、栗原幸彦、櫻井孝美、北久美子、掛川孝夫の6作家が日本画、洋画、それぞれの所属団体や会派を超えて平成3年度に「絵っせい展」を結成しました。メンバーはいずれも各団体展、山種美術館賞展、安井賞展などに出品、受賞するなど次代を担い精力的に活躍しています。

この展覧会は、各作家の意欲的な創作活動における現在の作品を展示し、新しい時代への期待と可能性の展望をひらこうとするものです。当館では、平成4年度から平成7年度まで毎年開催しました。

開館10周年記念 奥谷博展 現代の黙示録

会期:平成5年1月5日から1月31日

チラシ:開館10周年記念 奥谷博展 現代の黙示録

1934(昭和9)年、高知県宿毛市に生まれた奥谷博は、1959(昭和34)年に東京芸術大学美術学部油画科卒業後、専攻科に進学、林武に師事し、在学中より独立美術協会展を中心に活動し始めました。

1966(昭和41)年に愛知県立芸術大学講師に招かれ(1969年助教授就任)4年間を名古屋で過ごしました。その間、1966(昭和41)年には第1回昭和会賞受賞、翌1967(昭和42)年には第1回文部省芸術家在外研修員に選ばれ、渡仏します。
また、1983(昭和58)年芸術選奨文部大臣賞、翌1984(昭和59)年第3回宮本三郎記念賞など数々の受賞を重ねています。

この展覧会では、初期の師・林武を想わせる厚塗りの作品から、芸大助手時代ウッチェルロのフレスコ画「サン・ロマーノの戦い」を契機にその鮮明で細密な表現に打たれ、厚塗りから薄塗りの描写へと作風を一転させ現在へ繋がる独自の画風を築いていった奥谷の風景、静物、人物画を中心に約90点の代表作を展示し、人間の生と死をひたすら見つめつづける奥谷の芸術世界を紹介しました。

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