刈谷の祭り

ページID1007667  更新日 2021年4月11日

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刈谷を代表するお祭りを紹介します。

刈谷の祭り

万燈祭(まんどまつり)

万燈祭写真

万燈祭は刈谷を代表するお祭りの1つです。竹と紙で作った「万燈」は、高さ約5m、幅約3m、重さ約60kgにもおよび、これを1人でかつぎ舞を舞います。「天下の奇祭(きさい)」とよばれることもあります。

万燈祭はもともと、松秀寺(しょうしゅうじ)の土地に建てられた秋葉堂(現在の秋葉社)の祭りでした。『刈谷町庄屋留帳(かりやまちしょうやとめちょう)』という資料には、1778年に万燈が登場したと書かれており、これが万燈祭の起源とされています。

現在は、愛知県の無形民俗文化財にも指定されています。

野田雨乞笠おどり

野田雨乞笠踊り写真

野田雨乞笠おどりは、野田八幡宮(のだはちまんぐう)で行われる雨乞(あまごい)の儀式です。1712年に行われた記録が最も古く、その後もたびたび行われていました。太平洋戦争によって1942年に中断しましたが、1979年の刈谷市制30周年に合わせて復活しました。 

野田雨乞笠おどりは、紅白の紙でかざられた菅笠(すげがさ)と浴衣を身に着けたおどり手が二人一組で行います。おどり手は、雨乞の唄(うた)と采配(さいはい)に合わせて、「つつろ」と呼ばれる短いバチで太鼓(たいこ)を打ちながら、太鼓のまわりでおどります。そぼくな祭りのようすは、産土神(うぶすながみ、その土地に生まれた者を守る神)にささげる農民のいのりを表すかのようです。

現在は、刈谷市の無形民俗文化財に指定されています。

大名行列

大名行列写真

刈谷の大名行列は、市原稲荷神社(いちばらいなりじんじゃ)の祭りの一つです。この祭りは、10万石をもつ架空の殿様「秋田出来守(あきたできのかみ)」が、神輿(みこし)を警固(けいご)する形式で行われたとされています。「出来守」は『刈谷町庄屋留帳(かりやまちしょうやとめちょう)』の1846年7月に初めて登場します。そこには、当時麻の熨斗目(のしめ)という布でできた裃(かみしも)を着用して祭りに参加したことが記されています。

また、この祭りでは「奴(やっこ)のねり」が街の中をねり歩きます。大鳥毛(おおとりげ)という道具を投げ渡しながら歩みを進める姿はとてもユニークで、江戸時代の祭りの様子を今に伝えています。

現在、「奴のねり」は、刈谷市の無形民俗文化財に指定されています。

山車祭

だし祭り写真

山車祭(だしまつり)は、市原稲荷神社(いちばらいなりじんじゃ)の祭りの一つで、現在は大名行列と一緒に行われています。1687年に本町の山車が出たことが、祭りの始まりだと考えられています。

現在残っている山車は、肴町(さかなまち)と新町(しんまち)のもので、高さは5m以上もあります。黒い漆(うるし)と金箔、そして真っ赤な幕でかざられた山車は、とても豪華です。また、祭で演奏される山車囃子(だしばやし)も江戸時代からつたわるもので、当時の祭りの姿を想像させてくれます。

現在、2基の山車は刈谷市の有形民俗文化財山車囃子は刈谷市の無形民俗文化財に指定されています。

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