外来生物(外来種)について
更新日:2019年3月1日
外来生物(外来種)とは?
外来種とは、たとえばカミツキガメのように、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことを指します。
人の移動や物流等によって、国外から持ち込まれた生物を「国外由来の外来種」と呼んでいます。
また、“在来種(本来の分布域に生息・生育する生物)”でも、日本国内のある地域から、もともといなかった地域に持ち込まれた場合には、“外来種”となり、もとからその地域にいる生物に影響を与える場合があります。このような"外来種"のことを「国内由来の外来種」と呼んでいます。
※ 渡り鳥、海流にのって移動してくる魚や植物の種などは、自然の力で移動するものなので外来種には当たりません。
特定外来生物とは?
外来種のうち、「国外由来の外来種」に焦点を絞り、生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を及ぼすもの、又は及ぼす恐れのあるものの中から外来生物法に基づき指定されている生物のことです。
特定外来生物に指定されると、飼育、栽培、保管、運搬、輸入及び野外へ放つ行為が原則禁止されます。
もし、違反した場合には、
- 個人では、3年以下の懲役、または300万円以下の罰金
- 法人では、一億円以下の罰金
に処される場合があります。
外来種被害予防三原則
環境省では、外来生物(国外由来の外来種)の被害を予防するために、以下の三原則を提唱しています。
皆様のご理解とご協力をお願いします。
- 入れない
悪影響を及ぼすおそれのある外来種を自然分布域から非分布域へ「入れない」。
- 捨てない
飼養・栽培している外来種を適切に管理し、「捨てない」(逃がさない・放さない・逸出させないことを含む)。
- 拡げない
既に野外にいる外来種を他地域に「拡げない」(増やさないことを含む)。
注意が必要な外来種
刈谷市に生息している外来種のうち、影響力のある生物をご紹介します。
セアカゴケグモ(特定外来生物)
環境省HP「外来種写真集」より引用
概要
熱帯地方を中心に分布するクモで、毒を持っていますが、基本的におとなしく、攻撃的ではありません。脅かされると死んだふりをして動かなくなることがあります。ただし、素手でさわったり、捕まえたりしようとすると、咬まれることがありますので注意が必要です。
特徴
・体長7~10mm程度
・体は黒色で、腹部覆面に赤色の砂時計型の斑点
生息場所
側溝の内部、網蓋のすき間、フェンスの基部、花壇のブロックの内部、墓石のすき間、自動販売機やエアコン室外機などの機器と壁とのすき間 など
対応
・素手で触らない。
・市販の殺虫剤(ピレスロイド系)を直接かけるか、靴で踏みつぶして駆除してください。
オオキンケイギク(特定外来生物)
概要
北アメリカ原産の多年草。昔は法面緑化での使用や苗の販売がされていましたが、繁殖力が強く、在来の植物の生育場所を奪ってしまうことから、特定外来生物に指定されています。
特徴
・花は黄色く、直径5~7cm程
・茎の高さは30~70cm程
・葉は茎の下の方につき、ヘラ状で両面に荒い毛がある
・花が咲いた後、種子を周囲に撒き散らして増える
生息場所
河川敷、道路わき など
対応
・自宅の敷地に生えている場合は、以下のポイントに注意し、駆除してください。
ミシシッピアカミミガメ(緊急対策外来種)
環境省HP「外来種写真集」より引用
概要
1950年代後半から、「ミドリガメ」として輸入され、ペットとして飼われていた個体が捨てられたことにより、全国に分布している。日本の在来種(イシガメ、クサガメ)と餌等で競合し、悪影響を与えています。
特徴
・最大背甲長28cm
・頭部の両側に橙赤色の斑点
生息場所
河川(水生植物が繁茂し、日光浴に適した陸場の多い穏やかな流れ)
対応
・ペットとして飼っている場合は、最後まで飼い続けてください。
・池や河川に生息している亀に餌を与えないでください。
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