新たに文化財を指定しました
令和6年2月15日、市文化財について、新規指定および解除しました。
【新規指定】泉田古墳出土品
所有者
刈谷市
内容
当該資料は、昭和35年(1960)に境川流域の古墳として初めて調査された泉田古墳の石室内から出土した副葬品で、須恵器や金属製品、石製品からなります。須恵器には杯蓋、杯身、高杯、広口壺、脚付短頸壺、直口壺、提瓶が、金属製品には大刀、小刀、鍔、刀子、鉄鏃、両頭金具(以上鉄製品)と耳環(銅芯金張り)が、石製品には水晶製と碧玉製の管玉があります。
資料の年代は、6世紀後半から7世紀前半に位置づけられ、特に6世紀末から7世紀前半のものが多くあります。特徴として、飾り大刀や飾り弓の金具、珍しい水晶製の首飾りなど装飾性の高い副葬品の存在から被葬者の階層の高さが窺われること、市内の他の古墳と比較して遺物の種類が多く当時の副葬品の構成がよくわかることがあげられます。
泉田古墳の周辺は、当時は衣ヶ浦の湾奥、逢妻川の河口で、陸と海をつなぐ物流拠点であったと考えられ、当該資料は、そのような要所をおさえた有力氏族が存在したことを裏付ける重要な資料といえます。
【解除】古文書2件および工芸品2件 計4件
文化財指定名称 | 種別 | 所有者 | 解除理由 |
---|---|---|---|
京極高秀書状 | 有形・古文書 | 個人 | 市外転出 |
増田長盛文書 | 有形・古文書 | 個人 | 市外転出 |
仏塔 | 有形・工芸品 | 個人 | 亡失 |
明器男女俑 | 有形・工芸品 | 個人 | 亡失 |
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