常設展 大島哲以展 幻想絵画から書籍の仕事まで
更新日:2021年2月18日
《リュートを奏する犬狼貴族》1965年
会期
令和3年2月18日(木曜)から4月4日(日曜)
午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
月曜日、2月24日(水曜)
会場
特別展示室
入場無料
《啓蟄》1965年
幻想世界を描き続けた異能の日本画家、
大島哲以は、1926年に名古屋市で生まれ、幼い頃に岐阜、大阪に転居し、父の影響で美術や音楽、文学に親しみました。大阪理工科大学(現・近畿大学)在学中に終戦を迎え、1948年に画家を志して日本画家・
《失なわれた都会》1967年
やがて現実社会に眼差しを向けるようになり、獣や花が融合した異形の人間たちがうごめく奇怪な幻想世界を確立し、異彩を放ちました。鬼才の新人として、現代日本美術展、日本国際美術展など日本の代表的な美術展で活躍する一方、美術評論家・
《沈める街》1975年
1969年に新制作協会を脱退すると、1971年から1年間、文化庁研修員としてウィーンに留学。欧州各地を巡り、幻想絵画の巨匠・フックスから西洋絵画の混合技法を学びます。1970年代以降、これまでの社会批判を込めた
《薔薇刑 [自画像]》1986年
「人間の真実なものはすべて、美しいとわたしは思います。それが、醜いもの汚いもの、グロテスクなものであっても」と大島は語ります。人間の苦悩や愚行、生と死、愛やエロスといった本能から目をそらさず、ひたすら人間と自己を探求し続けることで幻視された世界をどうぞご覧ください。
『林檎の木のうた』原画 1978-79年
『暁の群像(上)-豪商岩崎弥太郎の生涯』原画 1989年
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